内生的専門化・規模にかんする収穫逓増・階級 : 独占的競争市場モデルの構築とその基本的仮定

経済科学論集 Volume 22 Page 67-106 published_at 1996-03-31
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Title
内生的専門化・規模にかんする収穫逓増・階級 : 独占的競争市場モデルの構築とその基本的仮定
Title
Endogenous Specialization, Increasing Returns to Scale, and Class : Construction of A Monopolistically Competitive Market Model and It's Fundamentsl Assumptions
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ナイセイテキ センモンカ キボ ニカンスル シュウカク テイゾウ カイキュウ ドクセンテキ キョウソウ シジョウ モデル ノ コウチク ト ソノ キホンテキ カテイ
Creator
Source Title
経済科学論集
Volume 22
Start Page 67
End Page 106
Journal Identifire
ISSN 03877310
Descriptions
1.はじめに
近代の経済システムを支える生産技術と, それ以前の経済システムの生産技術とを隔てる最も重要な区別は, 前者のシステムにおいて, 個々の生産単位が協業や分業にもとづいて大規模な生産を行い, 社会的分業が広範にみられるようになったという点にある.
19世紀あるいはそれ以前の多くの経済学者はこの区別に注目した. 例えば, アダム・スミスは『国富論』のなかで有名なピン工場の例によって, 製造業における作業の細分化・専門化が生産力の増大にいかに寄与したかを論じている, この区別にかんする最も明快というべき表現はマルクスの『資本論』のなかにみることができる. すなわち,
「資本主義的生産が実際にはじめて始まるのは, 同じ個別資本がかなり多数の労働者を同時に働かせるようになり,したがってその労働過程が規模を拡張して量的にかなり大きい規模で生産物を供給するようになったときのことである. かなり多数の労働者が, 同じときに, 同じ空間で(または, 同じ労働場所で, といってもよい), 同じ種類の商品の生産のために, 同じ資本家のもとで働くということは, 歴史的にも概念的にも資本主義的生産の出発点をなしている」
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学法文学部
The Faculty of Law and Literature Shimane University
Date of Issued 1996-03-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Relation
[NCID] AN00069886