中学校家庭科における家族教育の授業実践(II)

島根大学教育学部紀要. 教育科学 Volume 34 Page 25-37 published_at 2000-12-01
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File
b005003400k004.pdf 1.49 MB エンバーゴ : 2001-10-08
Title
中学校家庭科における家族教育の授業実践(II)
Title
A Practical Study on Family Life Education in Home Economics at a Junior High School(II)
Title Transcription
チュウガッコウ カテイカ ニ オケル カゾク キョウイク ノ ジュギョウ ジッセン 2
Creator
Mishima Yoshiko
Source Title
島根大学教育学部紀要. 教育科学
Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University. Educational science
Volume 34
Start Page 25
End Page 37
Journal Identifire
ISSN 0287251X
Descriptions
 今日の生涯学習社会における現代的課題の1つに,固定的な性別役割分業を見直し,男女共同参画社会を推進することがあげられる。この課題解決には,社会と家庭生活の両方から取り組む必要がある。家庭科では,生徒の日々の暮らしの間題を多様な視点から問い直すことを目的にしているので,固定的な性別役割に関する問題についても効果的な学習ができるものと考えられる。
 我々はこれまでに,家庭生活を通して生徒の固定的な考え方や行動様式を変革させるため,「家庭内における性別役割分業を考える」という主題のもとに授業研究を行ってきた。そこでは,家族が固定的な性別役割分業の実態にあり,それが問題行動の原因となっている家族を設定して,解決を目指す家族の話し合いの場面にロールプレイングを取り入れる,また主夫である保護者を学外講師として招いて授業を行った結果,生徒の固定的な考え方や行動様式を変革させるのに効果が認められた。
 そこでさらに,本研究では内容の検討と共に,授業方法としてティームティーチング(以下,T・Tと称す)によるディベートを応用することにした。前回と同一の主夫である保護者を学外講師に招き,家庭科教員との組み合わせによるT・Tを展開することによって,より一層の学習効果を期待できるものと考えた。
 また,家庭内の役割分業意識や実際の役割行動を変革させるには,生徒だけでなく生徒の家族の学習活動が不可欠である。そこで,家族を巻き込んで共に考えさせるため,一連の授業の中で,特にディベートによる授業は保護者参観日に設定した。
 さらに,本題材では固定的な考え方からの脱却を目指し,授業を通して自分の考え方を形成し,それを発信して,他の人々と共有したり,違いを考えたりすることも目標の一つとしている。そのため,授業のまとめとして「私の考える未来の家庭像」を考え,新聞の読者欄「声」に投稿することを試みた授業研究を行ったので,結果を報告する。
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
島根大学教育学部
The Faculty of Education Shimane University
Date of Issued 2000-12-01
Access Rights open access
Relation
[NCID] AN0010792X