中学生の家事労働と家庭科

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ファイル情報(添付)
b005002402k004.pdf 1.35 MB エンバーゴ : 2001-10-08
タイトル
中学生の家事労働と家庭科
タイトル
Household Work and Homemaking Education in a Junior High School
タイトル 読み
チュウガクセイ ノ カジ ロウドウ ト カテイカ
著者
戸田 美和子
収録物名
島根大学教育学部紀要. 教育科学
Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University. Educational science
24
2
開始ページ 45
終了ページ 53
収録物識別子
ISSN 0287251X
内容記述
その他
 中学校技術・家庭科「家庭生活」領域を男女共学で指導するための基礎的資料を得ることを目的として,中学1年とその母親を対象に,家事労働に関する実態や意識を調査・検討したところ,次のような結果が得られた。
(1)家庭生活における性別役割意識は,男女とも共業意識を持つものが多かったが,女子の方にその傾向は強くみられた。このような男女差が影響してか,家事労働を分担しているものは,男子に比べて女子の方が多く,今後の分担意識も女子の多くのものが,「今よりももっとする方がよい」としていた。また,家事労働を分担する意義として,男女とも「将来家庭を持った時に役立つ」と理解しているものが多いことを重ね併せて考えると,性別役割が固定化されてきているといえる。
(2)性別役割を固定化させている要因として,家庭の役割分担の実態および母親のしつけ観があげられる。いずれも,伝統的な性別役割意識に基づいた傾向が認められた。
 したがって,男女生徒は家庭生活に関する性別役割意識が異なっていることを十分考慮して,「家庭生活」領域を男女共学で学習することが何よりも重要で,そのための指導上の工夫が必要である。
 本研究を終えるにあたり,調査にご協力いただきました中学生,保護者および先生方に深謝いたします。
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
島根大学教育学部
The Faculty of Education Shimane University
発行日 1990-12-25
アクセス権 オープンアクセス
関連情報
[NCID] AN0010792X