島根大学法文学部紀要社会文化学科
島根大学法文学部
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社会文化論集

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社会文化論集 : 島根大学法文学部紀要社会文化学科編 10 巻
2014-03-26 発行

友人付き合いにおけるグループ志向の構造

The structure of group-oriented behaviors with friends.
田村 未来
本文ファイル
a011010003.pdf ( 949 KB )
内容記述
本研究では青年期女子の特徴とされるグループ行動の構造を探った。ほぼ300人の調査結果を
もとに因子分析を行ったところ,グループ志向,個人志向ともに,互いに独立な複数の因子を確
認した。グループ志向の因子の一つは社会規範に関わるものだった。またもう一つは学内での行
動に関わるものだった。他方女子大学生は男子大学生よりも,独りぼっちだと他者から見られる
ことを気にしていた。さらに学年が上がるにつれて個人志向の因子が増えた。しかし反面,グルー
プ志向の因子は入学時のまま保たれていた。私たちはやはり,友達付き合いのあれこれを経験か
ら学んでゆくように見える。
Doi
https://doi.org/10.24568/28607