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島根大学論集. 教育科学 16 巻
1966-12-25 発行
社会的態度の基礎的研究
A Study of Political Attitudes
久松 昌範
本文ファイル
b0110016k004.pdf
( 1.88 MB )
内容記述
従来の態度の研究は,アプローチのしかたによって,おおきく2つに分けられる。即ち,Thurstone,Eysenckらの因子分析的研究(態度間の静的構造の研究)とSherif,Rosenbergらの変容過程の研究(態度内の動的構造の研究)である。日本においても,これら2つの流れにそった研究,あるいは,2つのアプローチを統合しようとする意欲的な研究が,島田(1963),田中(1964),原岡(1965),飽戸(1965),久松(1962)などによってなされてきたが,なお,多くの問題が残されている。特に,態度を,現実的,具体的な問題によって,全体的,統合的にとらえようとする研究が,今後の態度研究においては,最も重要な仕事であると考えられるが,一方,それぞれの流れにおける微細な実験的研究,探索的調査も,同時に必要である。ここに報告する実験は,後者の流れに属するもので,基礎的な諸点について,探索的実験をおこなったものである。
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