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言語
日本語
タイトルヨミ
ゼン ハンシャ ヲ リヨウ シタ X セン エネルギー フィルター ノ カイハツ
著者
岡本 博之 金沢大学医薬保健研究領域保健学系
濱 靖彦 金沢大学医薬保健学域保健学類
国岡 由紀 北陸産業活性化センター
森川 公彦
内容記述(抄録等)
CT スキャンにおいて、最も一般的なアーティファクトとしてbeam hardening があげら れる。これは、観察した物体の中央に比べ、周辺部が明るく表示される現象である。低エネ ルギーのX 線は高エネルギーのX 線に比べると、試料中でより減弱が起こるため、平均の X 線エネルギーは増加する。この様な理由によって、白色X 線を用いたCT は定量性が低い といわれている。この現象は、単色X 線を使用することで解決できる。そこでこの問題を解 決するため、全反射現象を利用して、X 線のエネルギー値を任意に設定できるフィルターを 開発した。  実験は高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所(KEK-PF)BL-14B と20B で行っ た。X 線のエネルギーはビームラインに設置されたダブルクリスタルモノクロメータにより、 10 ~ 24[keV] に調整した。ハイパスフィルターとしてポリプロピレン板を、ローパスフィル ターとしてガラス板を、それぞれ使用した。フィルター板の設定角度を変えることで、反射 率は変化した。フィルターからのX 線の強度分布は、X 線エネルギーとフィルター板の角度 を調整することにより、変化した。  結果を説明するため、板の表面が完全な平面であると仮定しシミュレーションを行ったと ころ、実験結果と一致しなかった。そこで板表面の粗さを考慮して再度シミュレーションを 行ったところ、実験結果とよく一致した。このことから、今回開発したフィルターにおいては、 板の粗さが強度分布を決める重要な因子であることが分かった。
主題
X線
エネルギーフィルター
全反射
X-ray filter
reflectivity
total reflection
synchrotron radiation
掲載誌名
金沢大学つるま保健学会誌
39
1
開始ページ
59
終了ページ
64
ISSN
1346-8502
発行日
2015-07-28
出版者
金沢大学つるま保健学会
出版者ヨミ
カナザワ ダイガク ツルマ ホケン ガッカイ
出版者別表記
Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
資料タイプ
学術雑誌論文
ファイル形式
PDF
関連情報
著者版/出版社版
出版社版
業績ID
e29558
部局
総合理工学部