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タイトルヨミ
タケッショウ コンゴウ フェライト ノ マイクロハ キョウメイ ニオケル オンド トクセイ
日本語以外のタイトル
Temperature Dependence of Microwave Resonance in Polycrystalline Mixed Ferrite
ファイル
f001001y020.pdf 626 KB ( 限定公開 )
言語
日本語
著者
竹本 將
岡 真弘 (旧名:正巳)
内容記述(抄録等)
The theoretical investigations of the line width in ferrimagnetics in microwave resonance absorption have been porformed by many researchers but the mechanism of the line width has not yet been clarified and particularly so in polycrystalline specimens. To measure the temperature dependence of the line width gives a powerful means to attack his problem. In the temperature range between 154℃ and -80℃, the present writers performed the expriments on a spherical sample of mixed ferrite Ni_<0・7> Cd_<0・3> Fe_2 O_4, which is the most magnetic among the ferrite system Ni_<1-x> Cd_x Fe_2 O_4. The results show in this temperature range that the line widths are inversely proportional to temperature, that the g-values are approximately constant, and that the relaxation times increase with increasing temperature.
 多結晶フェライトのマイクロ波共鳴吸収曲線は通常同じ組成の単結晶よりも遙かに広いline widthを示し,g-factorも大きな値をとることはよく知られた事実である。
 多結晶試料の製作が容易であること,又研究の大部分,応用の殆どすべてのものが多結晶材料に関係していることを考えると,共鳴吸収の実験に於て,どの程度まで多結晶性がフェライトの磁気的性質に影響するかということの研究は興味のある問題である。この研究は単結晶に関する実験との比較に於て為さるべきであるが,単結晶の製作,入手が困難なので,以下多結晶試料(Ni_<0・7> Cd_<0・3>Fe_2O_4) に関する共鳴吸収の実験に於て,其のline width,g-factor,relaxation time等につき,それ等の温度変化について述べることにする。使用したマイクロ波の周波数は24000MC附近である。測定温度の範囲はdry ice pointと154℃の間である。この範囲内ではline width ⊿H 及び飽和磁化 M_s は同様な温度変化を示し,温度の増加と共に何れも減少する結果が得られた。又同じ温度範囲内でrelaxation time T は逆に温度の増加と共に増加の傾向を示し,磁気回転比γ及びeffective g-factorの値は近似的に一定と見てよいことが判明した。
掲載誌名
島根大学論集10周年記念論文集
1
開始ページ
1
終了ページ
7
発行日
1960-02-29
出版者
島根大学
出版者別表記
Shimane University
資料タイプ
紀要論文
ファイル形式
PDF
著者版/出版社版
出版社版
部局
島根大学
備考
島根大学論集10周年記念論文集
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