ダウンロード数 : ?
タイトルヨミ
トットリ ホウゲン ニオケル バショ オ アラワス ジョシ 「 カラ 」
日本語以外のタイトル
The locative particle kara in the Tottori dialect
ファイル
言語
日本語
属性
論文
著者
長谷 早紀 島根大学法文学部卒業生
野間 純平 島根大学法文学部
内容記述(抄録等)
鳥取方言では、「カラ」という格助詞が用いられるが、「学校カラ帰る」のように起点を表す用法だけでなく、「学校カラ勉強する」(「学校で勉強する」の意味)のように、場所を表す用法も存在する。本稿では、このようなカラが表す「場所」とは具体的にどのようなものであり、どのような条件でカラを使用することができるのか、調査をもとに記述した。そして、カラが表す「場所」とは、動作が行われる場所を指し、以下のような条件があることが明らかになった。
(I)カラ格名詞句が「トコロ性」と「物理性」を持つ
(II)述語動詞に何らかの「移動」が読み込める
この条件は、「起点」を表すカラの性質を引き継いだものと考えられる。また、同様に「場所」を表す「デ」との違いは、抽象的な「場所」や「範囲」を表せるか否かという点にある。
In the Tottori dialect, the particle kara is used as the locative marker (e.g., gakkoo kara benkyoo suru “study at school”) as well as the ablative marker (e.g., gakkoo kara kaeru “return from school”). This paper describes the conditions under which to use kara as the locative marker; these are as follows:
 (i) The noun phrase that kara follows represents a concrete place (not “math class” but
“school”)
 (ii) The predicate represents a movement
These conditions of locative kara are shared with ablative kara. In comparison with de, which also functions as a locative marker, locative kara has a narrower function. De can be also used with a noun phrase which represent an “abstract place,” and with a predicate which does not represent “movement.”
主題
鳥取方言
格助詞
場所
カラ
掲載誌名
山陰研究
14
開始ページ
85
終了ページ
99
ISSN
1883468X
発行日
2021-12-31
NCID
AA12382442
DOI(SelfDOI)
出版者
島根大学法文学部山陰研究センター
出版者別表記
San’in Research Center, Faculty of Law and Literature, Shimane University
資料タイプ
紀要論文
ファイル形式
PDF
著者版/出版社版
出版社版
部局
法文学部 山陰研究センター
他の一覧
このエントリーをはてなブックマークに追加