著者 |
白石 絢也
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内容記述(抄録等) | 近年「まちづくり」や「地域活性化」といった地域の振興に資する取り組みが盛んである.その背景には,ごく一部を除き,全国的に高齢化と人口減少が進行していること,それが地域住民にとって徐々に危機感として共有されつつあることを示している.本稿は,島根県飯石郡飯南町と隠岐郡隠岐の島町を対象として実施したアンケート調査結果を使い,中山間地域と島嶼地域それぞれの「地域力」が定住意識に与える影響の構造について分析を試みた.地域力を構成するものとして,ソーシャルキャピタル,地域への誇り,生活に対する充実感・満足度を仮定した.結果をまとめると1)「誇り」が定住意識に有意に影響を与えている,2)「互酬性」因子が「誇り」,「充実感」と有意に相関が認められた,3)「誇り」と「充実感」との間には有意に相関が認められた.誇りの重要性が明らかになり、今後の定住移住促進政策に示唆を与えると考えられる.
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主題 | 地域力
ソーシャルキャピタル
誇り
定住意識
中山間地域
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掲載誌情報 |
社会文化論集 : 島根大学法文学部紀要社会文化学科編
9
, 31
- 48
, 2013-03-25
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出版者 | 島根大学法文学部
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