タイトルヨミ | ズボン ケイタイ ノ チイキテキ ヒカク ケンキュウ
|
日本語以外のタイトル | A Comparative Study on the Form of Trousers in Different Localities
|
ファイル | |
言語 |
日本語
|
著者 |
古野 美那子
|
内容記述(抄録等) | 今日の服飾文化の大部分は,西洋から東洋に伝播されたと考えられているが,その中でズボンは東洋から西洋にもたらされた文化の一つである。ズボンの伝来は,西洋の巻衣裳の形態を根本的に変化させ,それまでの彼らの衣服に対する観念を改めさせた。ズボンは地中海亜熱帯地方を中心とする古代西洋の衣服形態と激しく対立し,今日のアルプス山脈の北を中心とする西洋文化や東洋文化と融合しながら現在にみる豊かな服飾文化を築いた。中国においてもズボンの導入,普及に困難をきわめた。北方遊牧騎馬民族のズボンが激しい抵抗を通して導入されると,衣服の基本形態として形の上に修正を加えながら中国の風土に根をおろした。
衣服の基本形態の中で下衣としてのズボンは,衣生活における保温性と機能性という優秀さを持ちながら宗教的,道徳的あるいは美的感覚により古代から19世紀半ばまでの長期にわたりスカート型衣服と対立する。しかし,この両者の基本形態の大きな違いは,ある民族が住んでいた地帯の自然環境やそれに基づく生活様式と民族固有の美的表現の相違によるということが服装の歴史を通して知ることができる。 |
掲載誌名 |
島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学
|
巻 | 6
|
開始ページ | 15
|
終了ページ | 24
|
ISSN | 02872501
|
発行日 | 1972-12-20
|
NCID | AN00107952
|
出版者 | 島根大学教育学部
|
出版者別表記 | The Faculty of Education Shimane University
|
資料タイプ |
紀要論文
|
部局 |
教育学部
|
他の一覧 |