タイトルヨミ | トマス アクィナス シンガク ダイゼン I II qq 26 28 ニ オケル アイ ニツイテ
|
日本語以外のタイトル | Love in St. Thomas' Summa Theolograe I-II qq, 26-28
|
ファイル | |
言語 |
日本語
|
著者 |
増田 三彦
|
内容記述(抄録等) | トマスは『神学大全』の数箇所で,愛について論じている。第1部第20問題においては「神の愛について」論じられる。また第27問題から第43問題まで,三位一体論が扱われるが,一なる神における第三のペルソナたる聖霊の発出は愛の発出processio amorisとして説明される。それ故そこで愛についても触れられることになる。第60問題において「天使の愛について」論じられる。
人間の愛は,第1部ではなく,第2部において論じられる。第2部の第1部第22問題から第48問題にかけて,「人間と他の諸動物とに共通な,魂の情念passiones animaeと呼ばれるはたらきactusについて」論じられ,そのうち,第26から第28問題で,諸情念の一つとしての愛について考察されることになっている。 第2部の第2部第23問題以下では,対神徳virtus theologica,これに信仰・希望・愛の三つがあるわけであるが,そのうちの一つなる愛caritasについて考察される。カリタスは人間の神に対する一種の友愛とされ,かつ超自然的レベルの愛である。 以下,主として第2部の第1部第26問題から第28問題までのトマスの論述に従い,愛の基本的構造を考察する。ここでトマスは愛について基礎的な考察をなしており,三位一体論及びカリタス論には,いわぱその応用ともいうべき面がある。 |
掲載誌名 |
島根大学法文学部紀要文学科編
|
巻 | 3
|
号 | 1
|
開始ページ | (41)
|
終了ページ | (60)
|
ISSN | 03886859
|
発行日 | 1980-12-25
|
NCID | AN00108081
|
出版者 | 島根大学法文学部
|
出版者別表記 | Shimane University, Faculty of Law and Literature
|
資料タイプ |
紀要論文
|
ファイル形式 |
PDF
|
著者版/出版社版 |
出版社版
|
部局 |
法文学部
|
他の一覧 |