タイトルヨミ | ショウセツ ニ オケル シテンロン エイ ベイ ノ ゲンダイ ショウセツロン オ メグッテ
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日本語以外のタイトル | The Point of View in Novels
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ファイル | |
言語 |
日本語
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著者 |
冨士川 和男
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内容記述(抄録等) | 文学に対面する人は、誰しも程度の差こそあれ、文学の捉え所のなさに、手をやくであろう。文学を創作しようとする人は、まず何かを話さねばならない。言語を媒体として、話をしなければならぬことによつて、祝福されも呪われもするのが、文学という芸術の宿命である。作家は、自分の対象が何かを示す難しさと、その対象について自分がいかに感じるかを「語る」難しさとの間で、苦しまねばならない。この苦しみこそ、文学にたえず付きまとい、根底ともなつているのだ。文学理論の歴史は、この根底的な緊張状態を、いつも論じてきた。ここで扱おうとする「小説視点論」も、そうした総体へと結び付けられるべき一部分として、考えてみたいと思う。
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掲載誌名 |
島根大学論集10周年記念論文集
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巻 | 1
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開始ページ | 1
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終了ページ | 11
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発行日 | 1960-02-29
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出版者 | 島根大学
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出版者別表記 | Shimane University
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資料タイプ |
紀要論文
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ファイル形式 |
PDF
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著者版/出版社版 |
出版社版
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部局 |
島根大学
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備考 | 島根大学論集10周年記念論文集
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他の一覧 |