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言語
日本語
タイトルヨミ
チョウキ ノ キョウチョウ ガクチュウ ニ オイテ キョウチョウ テキ ギロン ハ ドノヨウニ ウマレル ノカ PBL ニ オケル チーム カツドウ ノ シツテキ ブンセキ
属性
論文
著者
奥本 素子 京都大学
内容記述(抄録等)
長期にわたる協調学習であるPBL(Project Based Learning)では,人間関係やチームの雰囲気が協調学習にも影響を与えていると考えられる.しかし,これまでPBL におけるチーム内の協調学習支援の在り方は十分に検討されることが少なかった.本研究では,チーム内で議論がどのようにデザインされ,どのように協調学習を成立させているのかということをPBL に参加した成員に対して実施したインタビュー内容を分析することによって検討した.その結果,活動初期に目的が共有されたチームは協調的議論自体をデザインし,客観的な評価軸以外にチームが納得できる評価軸を構築することにより,多様な意見を受け入れる素地を生み出すことが確認された.加えて,このようなプロセスを経た協調的議論では課題が共有されやすいため,活動の効率化にも効果があることが示された.これらは先行研究で指摘されている共有された認識主体性 (SharedEpistemic Agency)に類似した概念であり,協調学習では学習自体がチームによってデザインされているということが明らかになった.
Project-based learning (PBL) is a long-term undertaking; therefore, a team’s relationships and the prevailing atmosphere should be conducive to their
collaborative learning. However, few studies have analyzed the type of support required to facilitate team collaboration in PBL. Through interviews, this study
explored how team members plan their discussions and how collaborative learning occurs. Based on the results, it was found that teams with an initial shared purpose were better at designing collaborative discussions and constructing original team evaluation axes in order to accept more varied ideas. In addition, collaborative discussions through such a process promoted the sharing of issues, enabling teams to conduct PBL effectively; this shared process is similar to the construction of shared epistemic agency. This analysis indicates that learning itself is designed through team work in collaborative learning.
主題
PBL
議論スタイル
Shared Epistemic Agency
質的分析
協調学習
DISCUSSION STYLE
SHARED EPISTEMIC AGENCY
QUALITATIVE RESEARCH
COLLABORATION LEARNING
掲載誌名
日本教育工学会論文誌
39
4
開始ページ
271
終了ページ
282
ISSN
1349-8290
ISSN(Online)
2189-6453
発行日
2016/03/31
DOI
出版者
日本教育工学会
出版者ヨミ
ニホン キョウイク コウガッカイ
出版者別表記
Japan Society for Educational Technology
資料タイプ
学術雑誌論文
ファイル形式
PDF
著者版/出版社版
出版社版
業績ID
e29710
部局
他機関
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