島根大学総合理工学部紀要.シリーズA

島根大学総合理工学部紀要.シリーズA 32
1998-12-24 発行

廃ガス中のダイオキシン類の低滅への取り組みの現状と課題

Update on Reduction of Dioxins in Exhaust Gas from the Incinerator
片山 裕之
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内容記述(抄録等)
Dioxms has been a one of the serious social problem and, especially, reduction of dioxins in the exhaust gas from the incinerator is urgent. Except the control of burning of incinerator,which is the main measure presented inthe guide line of the Envlronment Agency for the reduction of dioxins,two directoins of technologies are surveyed; (1) ecomomical production of the activated chacoal, which is reliable for the reduction of dioxin, and (2) various measures for reduction of used plastics in refuse burned up.

 ベトナム戦争の枯葉作戦の後遺症などを通してダイオキシンの問題が認識されるようになったのは1970年前後であるが,1977年にはオランダの都市ごみ焼却炉の飛灰の中からダイオキシンが検出されて身近な問題になった.日本でも,1983年に焼却炉の飛灰中からのダイオキシンの検出が報告された.それ以後,日本では対応は遅々としていたが,1996年以降,ごみ焼却炉に関連してダイオキシンの問題がマスコミ等で大きく取り上げられるようになり,大きな杜会問題になって今日に至っている.
 著者の1人は,1992年からの通産省補助金による共同研究『スクラップ再生利用プロセスの技術開発』に従事し,自動車の鉄スクラップなどが加熱溶解される時に,スクラップに混入しているわずかの量の有機物(シュレッダーダスト)が原因になって廃ガスにダイオキシンが含まれるおそれがあり,鉄スクラップのリサイクルにおいても,その対応がキーになることを経験し,以後,廃ガスのダイオキシン対策についての調査と研究を続けてきた.
 本報においては,廃ガスのダイオキシン対策について情報をまとめるとともに,廃ガスのダイオキシン規制が現在よりもさらにきびしくなる時を想定して,取るべき対応策について進めている研究の状況について述べる.
NCID
AA11157087