一、はじめに
二、ドイツ競争制限禁止法第六次改正をめぐる動き
1.改正議論の動き
(1)連邦経済省と連邦カルテル庁の主な動き
(2)改正目的とその原案の内容
2.GWB第六次改正の必要性に関する諸理由
(1)調和されていない国内カルテル法(競争法)とECカルテル法の平行的な適用は効率的でないこと
(2)ECによるハーモナイゼーションは期待され得ないこと
(3)異なったカルテル法の競合は競争の歪曲を招くこと
(4)GWBに比べてEC競争法がより柔軟でより良い法体系であり、EC法に依拠した法規定の簡素化が必要であること
三、総論的問題点
1.GWBの保護水準の緯持と法適用における経験の放棄
2.補完性原則(Subsidiaritatsprinzip)の問題
四、各論的問題点
1.カルテル禁止と適用除外
(1)EGV第八五条一項、二項に依拠したカルテル禁止について
(2)EGV第八五条三項に依拠した適用免除について
2.水平的競争制限と垂直的競争制限の区別
3.市場支配的地位の濫用とその概念
4.企業結合(合併)規制について
5.適用除外分野の削減について
五、まとめに代えて