島大法學

島根大学法文学部
ISSN:0583-0362
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島大法學 42 1
1998-04-30 発行

EC競争法への適合化とドイツ競争制限禁止法 : GWB第六次改正をめぐる議論を素材として

Angleichung an das EG-Wettbewerbsrecht und Gesetz gegen Wettbewerbsbeschrankungen
ファイル
a001004201h002.pdf 5.6 MB ( 限定公開 )
内容記述(抄録等)
一、はじめに
二、ドイツ競争制限禁止法第六次改正をめぐる動き
 1.改正議論の動き
 (1)連邦経済省と連邦カルテル庁の主な動き
 (2)改正目的とその原案の内容
 2.GWB第六次改正の必要性に関する諸理由
 (1)調和されていない国内カルテル法(競争法)とECカルテル法の平行的な適用は効率的でないこと
 (2)ECによるハーモナイゼーションは期待され得ないこと
 (3)異なったカルテル法の競合は競争の歪曲を招くこと
 (4)GWBに比べてEC競争法がより柔軟でより良い法体系であり、EC法に依拠した法規定の簡素化が必要であること
三、総論的問題点
 1.GWBの保護水準の緯持と法適用における経験の放棄
 2.補完性原則(Subsidiaritatsprinzip)の問題
四、各論的問題点
 1.カルテル禁止と適用除外
 (1)EGV第八五条一項、二項に依拠したカルテル禁止について
 (2)EGV第八五条三項に依拠した適用免除について
 2.水平的競争制限と垂直的競争制限の区別
 3.市場支配的地位の濫用とその概念
 4.企業結合(合併)規制について
 5.適用除外分野の削減について
五、まとめに代えて