Et tu, Thrasymache, Plato's Republic 336B1 -347E2
内容記述(抄録等)
ソクラテスは,『国家』第一巻345Cにおいて,自分とトラシュマコスとの議論の中でトラシュマコスが首尾一貫した主張をしていないことを指摘している。しかし,他方で,最近,二、三の学者はトラシュマコスの主張は一貫している,という解釈を採っている。ソクラテスとトラシュマコスの議論において多トラシュマコスの議論が首尾一貫性をもつか持たないか、に注目しつつ、政治権カの有する問題とかれらが如何に取り組んでいるかを解明することが小論の課題である。