島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集

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島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集 4
2013-03-22 発行

中海のヘドロ(腐泥)の教材に関する基礎的研究 : 中学校における環境学習の実践を通じて

Fundamental study on Nakaumi sapropel (so-called hedoro) as a teaching material : through practice of environmental studies in junior high school
齋木 雅之
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内容記述(抄録等)
筆者の勤務校の校区は, 2005年にラムサール条約に登録された中海に面している。同様に,校区が中海に面している鳥取県の公立中学校は7校ある。しかし,これらの公立中学校では,中海をテーマにした自然環境の保全を考えさせる授業実践は,筆者の管見する限りではなされていない。そこで,身近な自然環境である中海,それも中海から採取したヘドロ(腐泥)を用いた授業の教材化を図った。まず中海と中海にあるヘドロ(腐泥)を環境教育の題材として教材化を試み,授業実践をし,行われた授業に分析・検討を加えた。さらに,中海と中海にあるヘドロ(腐泥)を含む堆積物について地学的調査・研究を行い,それに基づく学習資料・教具の開発,授業内容の検討を経て,中学校第3学年理科第2分野第7単元へと発展させた授業カリキュラムの提案を行った。