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タイトルヨミ
チュウゴク サンチ ニ オケル ワギュウ コトリ ケイエイ ノ ゲンタイ ト ソノ ハイケイ
日本語以外のタイトル
Factors in the Decline of Wagyu Breeding Operation in Chugoku Mountinous Region
ファイル
言語
日本語
著者
榎 勇
内容記述(抄録等)
 周知のように中国地方の山間部は,和牛が「役肉牛」であった時代には,わが國最大の和牛産地であった.そして農業の機械化等に伴って和牛が「肉用牛」として純化して後も,九州や東北地方にその主座は譲りはしたものの,これらの地域に次ぐ産地として重要な地位を占めてきた.
 ところが近年に至り,中国地方での和子牛生産は目立って減少し,その地位は著しく小さくなってきている.
 ところで中国地方での和牛生産は,九州や東北地方のそれに比べて,古い歴史をもっていること等から,資質が高く,その子牛は繁殖基礎牝牛としてはもとよりのこと,肥育素牛としても高い評価を得ているので,これの生産の減退はわが国の肉用牛生産の今後に大きな影響を及ぼすものと考えられるし,また一方,中国山地では和子牛生産は米についで,重要な作目であることから,これの生産の減退は,中国山地の農業の今後に大きな影響を及ぼすものと考えられる.
 そこで今日われわれに与えられた第一の課題は,減退に如何にして歯止めをかけるか,その方策について考えることであろうが,方策を考えるには,それに先だって何よりも先ず,この減退の要因,背景についての解明が必要であろう.本稿はこのような問題意識のもとに書れたものであるが,ただ,与えられた紙数の関係もあって,子取り経営にとって特に重要であると考えられる粗飼料問題にしぼり,また資料の関係から,とりあえず中国地方における中心的産地である島根県における場合を中心としてみることにしたものである.
掲載誌名
島根大学農学部研究報告
25
開始ページ
37
終了ページ
45
ISSN
0370940X
発行日
1991-12-21
NCID
AN00108015
出版者
島根大学農学部
出版者別表記
Shimane University, Faculty of Agriculture
資料タイプ
紀要論文
部局
生物資源科学部
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