Shimane Human Sciences Research

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Shimane Human Sciences Research 6
2023-03 発行

イチゴの品種別の色調,抗酸化性,抗酸化成分ならびに揮発性成分に関する調査

Investigation of Color, Antioxidant Properties, Antioxidant Components, and Aroma of Different Strawberry Varieties
Kohara, Miyuki
Kanamori, Kenichi
Kanou, Mina
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 本研究では,国内外のイチゴの主要品種,33品種(採取時期の異なる試料39種)について,ポリフェノール含量,抗酸化性,色調,アントシアニン,香気成分を測定し,販売戦略のための基礎資料とすることを目的とした。分析結果より,(1) ポリフェノール含量が高い品種は‘夏姫’,(2) 抗酸化性(DPPH ラジカル捕捉活性)が高いのは‘星の煌めき’,(3) H-ORAC 値が高い品種は‘ローズベリー(商品名)’,(4) アントシアニン含量が高いのは‘ローズベリー(商品名)’,(5) 香気成分を多く含んでいるのは‘淡雪’,‘さぬきひめ(品種名‘さぬき姫’)’,‘恋みのり’,‘さがほのか’,‘とよのか’,‘あかねっ娘’であることが明らかとなった。また,相関関係を確認したところ,DPPH 値に最も関与しているのはポリフェノールで,H-ORAC 値に最も関与しているのはアントシアニンであり,イチゴの抗酸化性に影響を及ぼしているのは,ポリフェノールとアントシアニンであることが示唆された。
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