Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University. Educational science

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Memoirs of the Faculty of Education, Shimane University. Educational science 1
1967-12-28 発行

低知能者の進路指導の一側面

An Aspect of Educational and Vocational Guidance for the Low Intelligent Children
Okada, Saburo
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 低知能者教育の主眼は,彼等の社会生活の自立を達成するにある。従って,技術教育と職業準備教育及び進路指導が重視される。
 このことについての方法を立案するための方針を述べることが本記事を書く理由である。内容は先ず小学校から高等学校に至るまでの技術科設置の案を想定し,その中から精神年令の発達に応ずる部分を抽出修正して低知能者の産業教育を実施し,合せて進路指導を行なおうとするものである。
 低知能者の上位の知能の持ち主は普通児と隣接する段階にあるであろう。従って教材の編成に当っては,知的に普通児と同様に進歩し得るもので,低知能者向のものがあれば好都合であろう。高等学校までを考えるのは,昭和41年の教育大学協会第二部会総会において,この主張がなされたのを聞き,42年にもそれらしいことを聞いたからであって,高等学校段階までの見通しにおいて小学校における内容が考えられるからである。小学校段階の内容を多く中学校の低知能者には準備しようとする訳であるが,私はここでは中学校段階の年令の者を主として考えてみたいと思う。
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