島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集

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島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集 7
2016-03-25 発行

中学校理科授業の改善方策に関する実践的研究 : 生徒及び教師の有する課題双方に焦点をあてて

Practical Research on Strategies to improve Junior High School Science Classes : Focusing on Issues of Both Students and Teachers
Yoshioka, Chie
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全国学力・学習状況調査の結果,中学校理科では知識の活用に課題が見られ,島根県の教師については,目標を示す活動や振り返る活動を取り入れた授業を行っている割合が全国に比ぺ低いことに課題が見られることが指摘された。そこで,全国調査に見られた生徒及び島根県の教師の有する課題を改善するための授業を提案し,実践することを本研究の目的とした。生徒の課題を克服するために,同調査の活用の4つの視点を取り入れた授業計画を立て,実践を行った。島根県の教師の課題を克服するためには,島根大学教育学部附属中学校理科授業の方法を参考にして,単元の学習内容のまとまりや授業のねらいを疑問文で表し,生徒に提示した。その結果,同調査に見られた生徒の課題を改善できる可能性があることがわかった。また,疑問文で表した学習課題を明示する島根大学教育学部附属中学校の方法は,検討する価値があると思われる。