リスニングには当然いろいろな側面がある。今回、小規模なものではあるが大学生を対象にした調査を行胃、その結果をもとにリスニングについて若干の考察を試みた。大学3年生、9名を被験者に、よく行われるような簡単な調査をし、リスニングについてこれまでに言われてきたことと合致していること、異なることなどを調べてみる。何せ被験者の数が少ないため、ここに現われる現象は、ひとつの調査ではそのような結果が出た、ということに過ぎない。調査の主たるねらいは、
(1)聴解の力とディクテーションとの相関をみる二と
(2)聴解の力と学習者の学習方略の関係をみること
であった。