言語 |
日本語
|
タイトルヨミ | サンベサン キタノハラ ノ ススキ ソウゲン ト アカマツ ハヤシ ノ クロボクツチ ノ トクチョウ
|
日本語以外のタイトル | Characteristics of Kuroboku Soils at Japanese Pampas Grassland and Red Pine Forest in Kitanohara, Mt. Sanbe(Pedon paper)
|
著者 | |
内容記述(抄録等) | 島根県大田市の三瓶山北の原に分布する黒ぼく土の調査結果について報告する。北の原に広がるススキ(Miscanthus sinensis)草原(草原)とアカマツ(Pinus densiflora)林(マツ林)で試坑調査と試料採取・分析を行った結果,マツ林では黒色から黒褐色の暗色の土層が0-50cmあり,草原の同様の土色の土層よりも10cm程度厚かったが,マツ林への植生の遷移による明瞭な黒ぼく土表層の退色化は確認されなかった。草原の方が暗色の層の厚さは薄かったが,TC含量の分布より草原の方が深い層まで有機物を集積していることが示された。TC含量が高い層で交換性K,Mg含量は高く,交換性Caは草原の表層で高かった。これらの結果は,植生の変化に伴って土壌に供給される有機物の量や質が変わり,上述の土壌特性を変化させていることを示唆していた。調査した全層位でpH(NaF)は9.2を超えていた。また,リン酸吸収係数は草原のA1〜A3層とAB層(0-40cm)およびマツ林のA1〜A3層(0-35cm)で1500mg P_2O_5 100g^<-1>を超えていた。両地点とも表層0-20cmは日本の統一的土壌分類体系の「非アロフェン質黒ぼく層」に準ずる性質を有したが,厚さが25cmに満たず「典型アロフェン黒ぼく土」に分類された。包括的土壌分類第1次試案の基準では,草地では0-30cm,マツ林では0-35cmの層位で「非アロフェン質黒ボク特徴」の要件を満たし「普通非アロフェン質黒ボク土」に分類された。草原とマツ林ともに表層0-20cmは「非アロフェン質土層」の特徴を示し,表層での風成塵や有機物の蓄積,表層からの活性アルミニウム(Al_o)の溶脱の影響が推察された。
|
主題 | 黒ぼく土
三瓶山
植生遷移
|
掲載誌名 |
ペドロジスト
|
巻 | 58
|
号 | 2
|
開始ページ | 72
|
終了ページ | 78
|
ISSN | 0031-4064
|
ISSN(Online) | 2189-7336
|
発行日 | 2014
|
DOI | |
出版者 | 日本ペドロジー学会
|
出版者ヨミ | ニホン ペドロジー ガッカイ
|
出版者別表記 | Japanese Society of Pedology
|
資料タイプ |
学術雑誌論文
|
ファイル形式 |
PDF
|
著者版/出版社版 |
出版社版
|
業績ID | e26113
|
部局 |
生物資源科学部
|