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タイトルヨミ
ショウコンユ ニ タイスル ムセイ ホウデン コウカ
ファイル
言語
日本語
著者
山本 作次郎
内容記述(抄録等)
 松根油の化学的研究は実に多種多様であり,殊に酸性白土の接触作用により松根油の加熱分解を行つて石油類似の燃料を得る事は小林久平博士によつて詳しく研究されている。
 然し松根油に対する無声放電の及ぼす物理的及び化学的効果の研究は内外諸国に於ても未だ行われていない様であり文献も見当らない。
 此の研究は昭和21年以降行つて来た処の結果の一部を整理したものであつて,松根油の120~220℃の5℃劃温溜分につき加熱,触媒,水素添加に対して無声放電が如何なる効果を呈するやを明かにせんとしたものである。第一報では先ず概況を知るために上記反応条件を同時に適用した後の物理的性質と反応前のそれとを比較してみた。次々反応条件を解析的に −加熱のみ,加熱,水素,加熱・触媒,加熱・放電,加熱・水素・触媒,加熱・触媒・放電,加熱・水素・放電,加熱・触媒・放電− 適応し物理的及び化学的変化を研究せんとするものである。その中の加熱のみの効果も記載するが,以下は後報にゆずる。
 尚松根油の成分組成は原木の産地種類及び乾溜処理により相当複雑であるが,茲に使用したものは島根県産の所謂黒松の根油である。
掲載誌名
島根大学論集. 自然科学
3
開始ページ
71
終了ページ
75
ISSN
04886542
発行日
1953-03-15
NCID
AN0010814X
出版者
島根大学
出版者別表記
Shimane University
資料タイプ
紀要論文
部局
総合理工学部
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