ダウンロード数 : ?
タイトルヨミ
チガク シリョウ ノ デンシ ケンビキョウテキ カンサツ ソノ2 プロペアムシウム ノ カイガラ コウゾウ
日本語以外のタイトル
Electron Microscopy of the Geologic Materials(Part 2) The shell structure of "Propeamusssium"
ファイル
言語
日本語
著者
大久保 雅弘
井上 貴央
内容記述(抄録等)
プロペアムシウムは,イタヤガイ科のなかでも,貝殻内表面に放射状の肋(内肋)をもつ特異な二枚貝であって,その出現は三畳紀に遡り,同科の祖先型と考えられているものであある。筆者の一人井上(1973)は,鳥取層群の普含寺泥岩層より産出したプロペアムシウムについて,その形態的特徴を報告したが,その後,大森昌衛との共同研究により,プロペアムシウムの分類体系試案および鳥取県岩美郡国府町上地より産した一新種について,日本古
生物学会第113回例会で発表した。これらの研究をもとにして,筆者らは貝殻構造を観察した。これは,イタヤガイ科の進化系列の上で,初期の型の諸形質を明らかにしておきたかったからである。
 標本は現生種およぴ化石種の両方を用いたが,個体数が限られており,また,化石種では多少とも貝殻が破損していたため,完全な観察はできなかった。しかし,貝殻構造および内肋に関して新知見をえたので,それらの成果を中心に報告しておきたい。
 本論に入る前に,有益な助言を頂いた大森昌衛・真野勝友(東京教育大地鉱教室),柴田松太郎(都立鷺宮高校),化石採集でこ援助下さった広田昌昭(鳥取県智頭中学校),衣笠弘直(同智頭農林高校),末沢英治の諸氏,および現生種標本をご提供頂いた真鍋鶴松氏らに厚くお礼申上げたい。なお,本研究に使用した走査顕微鏡は,昭和49年度科学研究費補助金(一般研究A)により購入したものである。
掲載誌名
島根大学文理学部紀要. 理学科編
9
開始ページ
133
終了ページ
141
ISSN
03709434
発行日
1975-12-20
NCID
AN0010806X
出版者
島根大学文理学部
出版者別表記
The Faculty of Literature and Science, Shimane University
資料タイプ
紀要論文
部局
総合理工学部
他の一覧
このエントリーをはてなブックマークに追加