近年、リカレント教育が改めて注目されている。学校教育が終了してからも、生涯学び続け、学びを通した個人のキャリア形成が期待されている。本稿では、島根県在住の社会人が現在、どのような学びを続けているのかを明らかにしたうえで、積極的に学びを続ける人の特性を明らかにした。分析の結果、積極的な学びを続けるものは、若い世代の高学歴のものたちであった。学歴に着目すると、学校時代の学習習慣の修得が、卒後の社会人の学びに影響している可能性が示唆された。
リカレント教育が推進される中で、改めて高等教育の重要性が明らかになった一方で、格差を拡大させる可能性も秘めており、多様な教育の改革の必要性が明らかにされた。