島根大学論集. 人文科学

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島根大学論集. 人文科学 4
1954-03-31 発行

愚管抄の史料と史料的価値

友田 吉之助
ファイル
a006004h002.pdf 2.9 MB ( 限定公開 )
内容記述(抄録等)
愚管抄が神皇正統記、読史余論と並ぷ史論書であり、他の二つの史論書の先駆をなしたことは周知のことであり、したがつてその史論、史観はすでに先学によつて考究され1ている。しかしながらその史論、史観を考察するためには、本書がいかなる史料を用いて書かれたかを明らかにすることが、その基礎的研究としての意義を持つものと言わなげればならない。本稿においては愚管抄の著作に用いられた史料および史料の傾向について考察し、さらに著作者の史料観および愚管抄の史料的価値について考究してみたいと思う。わたくしが先に発表した「愚管抄皇帝年代記の原拠について」の論稿は本研究の一部をなすものであり、本稿においては主として別帖を研究の対象とし、併せて愚管抄全体について考察してみたいと思う。
NCID
AN00108183