島根大学文理学部紀要. 文学科編

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島根大学文理学部紀要. 文学科編 2
1969-01-16 発行

「There is 構文」におけるSubjectiveの性格の一面

石川 清文
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a008002h007.pdf 1.1 MB ( 限定公開 )
内容記述(抄録等)
There is構文において主語になるのは,indefiniteなものが原則であって,definiteなものが来るのは極めて特殊な例外的な場合である,とするのがJespersenを初め内外の学者の主張であり,一応定説とされている。しかし,少くとも現代の口語では,この構文のsubjectiveの部分にdefiniteなものが来るのは決して珍しいことではない。この問題に関しての論考は,わが国にも,二三あるにはあるが,それらはいずれも部分的であり,包括的なものはまだないようである。この小論の目的はthere is構文のSubjectiveの種々相を分類整理し,そのすべての場合にdefiniteなものが来るのが決して稀ではないことを例証することである。
NCID
AN00108037