島根大学教育学部紀要. 教育科学

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島根大学教育学部紀要. 教育科学 25
1991-12-25 発行

瀋陽市青少年体育学校で水泳を学ぶ小学生の形態・機能について

A Study of Physical Characteristics of Elementary School Children Learning to Swim in Jevenile Sports School of Sheng Yang City
趙 彤軍
大谷 和壽
ファイル
内容記述(抄録等)
 中国において水泳選手を目指す小学生は,親と在学小学校長の同意を得て,青少年体育運動学校の試験を受けることができる。入学後は小学校での授業終了後,青少年体育運動学校に通い週3~4日の練習に参加する。そして,半年後,試験により選抜された子供は運動訓練隊に所属することができる。運動訓練隊に入ると青少年体育運動学校での学費及び食費が無料となる特典がある。運動訓練隊の選手は週6日練習し,試合が近づくと2~3ヵ月前より合宿練習を行う。市を代表して大会出場し,好成績を収めると省の運動訓練隊に所属することができ,全国的な大会で活躍すると国家運動訓練隊に抜擢される。
 指導者は青少年体育運動学校の合否決定や運動訓練隊への選抜に当って形態や機能と泳カのデータを利用し,科学的分析により合否を判定している。これは,指導者が子供の水泳選手としての適性を容易に判断することができるためである。
 日本では,中国におけるような選手育成システム及び選抜体制はとられていないようである。
 本研究では藩陽青少年体育運動学校に於いて,試験の際に実施した測定結果を報告し,子供の水泳適性を知る資料を提供することを目的とした。