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タイトルヨミ
MUCOR ROUXIAMUS ノ DIMORPHISM ノ セイリガクテキ ケンキュウ 1 セイチョウ ト コキュウ
日本語以外のタイトル
Physiological Study on Dimorphism of Mucor rouxianus
ファイル
言語
日本語
著者
西上 一義
内容記述(抄録等)
A physiological study on the dimorphism of Mucor rouxianus (Class phycomycetes) was made under both the aerobic and anaerobic conditions. Of the results, the following ones are noteworthy.
1) The growth rate, in shaking culture, arrived to a stational phase after 72 hours; in static culture, however, it was seen after 96 hours. The total growth of cells expressed as dryweight in shaking culture is as three times as the static culture.
2) Glucose is the most essential substrate on respiration of M. rouxianus. The optimal concentration is 2×10^<-1>M.
3) Qco_2/Qo_2 value varies by culture condition. The value attains the maxmum in nitrogen anaerobic culture.
4) The existence of the TCA cycle was assured in aerobically cultured M. rouxianus.
5) Sodium malonate slightly inhibited the oxidation of succinate by this organism.


 多くの糸状菌類において,栄養体生長の際に環境条件を変えると,菌体は糸状形に或は酵母形になる(二形性:dimorphism)。菌類のdimorphismは古くより多くの研究者によって知られているが,Mucor属に関してはBerkely(1838),Bail(1857)により初期の研究がなされている。以後分類学或は系統学の方面の研究者によって多数の研究がなされ,近年形態と生理との関連性を解明しようとする生物学上の一般的な動向もあって,このdimorphismの研究はますます活発になっている。その中でもBartnicki et al.(1961,1962)は特にM. rouxianusを用い特に広範囲な研究をしている。BartnickiによればM. rouxianusは空気中で好気的に培養すれば通常の糸状を呈し二酸化炭素による嫌気的条件のもとでは酵母形の生長をする。また酸素の存在は二酸化炭素の酵母形化効果を弱める。また彼等は種々の条件下における形態的変化および菌体成分の分析を比較的にスタティクな観点に立っておこなっている。
 この報告においては筆者は生理学的な立場より,M. rouxianusの諸性質を調べようとしたものである。
本文に入るに先立ち,論文作成上種々の便宜と助言を賜った鳥取大学医学部及川俊彦教授に謹しんで感謝の意を表す。なお本実験は上田育子氏の共力のもとにおこなわれたものであることを特に附記しておく。
掲載誌名
島根大学論集. 自然科学
15
開始ページ
118
終了ページ
127
ISSN
04886542
発行日
1965-12-25
NCID
AN0010814X
出版者
島根大学
出版者別表記
Shimane University
資料タイプ
紀要論文
部局
総合理工学部
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