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タイトルヨミ
ウンドウ バメン ニ オケル アシ ノ イチソク ユウイセイ ニ ツイテ
日本語以外のタイトル
On the Laterality in the Lower Limbs upon the Occasion of Physical Activities
ファイル
言語
日本語
著者
大谷 和壽
植野 淳一
内容記述(抄録等)
 走り幅跳びの踏み切り,走り高跳びの踏み切り,サッカーのボール蹴り,ハードル走の踏み切り等の運動場面では,だいたい好んで使用する足が決まっている。
 これは,主観的もしくは自覚的 laterality と考えられ,foot preferenceと呼ばれる。
 Lateralityについては,Touwenは「対をなす機能(手,足,目,耳)を持つ生物に於いては,ある仕事の成就は,求心性とか遠心性とかにかかわらず,どちらかの側でより better になされる。このような現象に対して,laterality と名づけられている。」と記述し,麓は「ラテラリティは,一側優位性,片側偏重,利き側等の訳語が与えられている。この語の定義は,身体の左右相同の部位のどちらを用いても実行可能な行為であるにもかかわらず,左右どちらか片一方の側のみを用いて行う傾向,としてよいであろう。」と記述している。また,万井等は laterality を本来の利き側としてとらえている。
 多少はっきりしない面もあるが,foot preference が自分が好んで使う側をさすのに対し,laterality は機能的な観点に立つ概念と考えてよかろう。
 足の機能に関する従来の報告には,左右足の機能を比較して左右の相対的能力差を検討したもの,利き手別に2群に分けて左右足の比較を行い,手と足の関係をみようとしたもの,運動種目別に左右足の比較を行い,運動種目の特徴をとらえようとしたもの,自覚上の調査をもとにして,利き足(ケンケン足)別に2群に分け,利き足と非利き足の機能の比較を行ったもの,などがある。
 ところで,ボールを蹴る足は,80%以上の者が右側であるが,足の動作に関しては,使用足が右の者と左の者がほぼ半々になる動作が多い,という報告がある。このことは,運動場面が異なると,使用する足も異なる可能性があることを示している。
 それでは,それぞれの運動場面で使用される足は,どのような機能的特徴を持っているのであろうか,という点に興味が持たれる。
 そこで,アンケートにより,走り幅跳び等で使用する足を調べるのと同時に,脚筋力・垂直跳び等の項目について,片足ごとの performance を測定した。そして,preferred foot と non-Preferred foot に分けて比較した場合,脚筋力等の項目に差が認められるかどうかを見ることにより,それぞれの運動場面で使用される足の機能的特徴を調べることを目標として考察を試みた。
掲載誌名
島根大学教育学部紀要. 教育科学
18
開始ページ
47
終了ページ
54
ISSN
0287251X
発行日
1984-12-25
NCID
AN0010792X
出版者
島根大学教育学部
出版者別表記
The Faculty of Education Shimane University
資料タイプ
紀要論文
部局
教育学部
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