日本が直面する問題に同様に向き合っているドイツの子どもの貧困対策について論じる。子どもの貧困対策のために、公的補助に一切頼らず、個人や企業の寄付金のみで活動しているドイツでも珍しい民間団体である「Die ARCHE :以下(アルフェ)」の現地調査を行った。アルフェは、単なる放課後の居場所ではなく、積極的に子どもと親、世帯全員を支援するための子どもと親、世帯全員の貧困対策のプラットフォーム』となり得ている。その活動を支えるのは民間の寄付金であり、行政の財政の制約を受けずに、自由に事業を展開できる、“NPO と企業の連携” の仕組みは、日本の子どもの貧困対策を展開するうえでもおおいに参考になるであろう。