Journal of economics

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Journal of economics 20
1994-03-31 発行

MathematicaによるIS-LM分析

IS-LM Anaiysis by Mathematica
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 本稿は,現在スーパー・コンピュータからパーソナル・コンピュータまで広範囲で普及している数式処理アプリケーション・ソフトMatehematicaを使い経済学の基礎的な理論のプログラミングを試みた拙稿「Matehematicaによる経済学」(『経済科学論集第19号』所収)の続編にあたるものである。「Mathematicaによる経済学」においてはMathematicaによりマクロ経済学における<国民所得決定の乗数理論>や<加速度原理にもとづく投資関数と景気循環モデル>のプログラミングとグラフィック化や,ミクロ経済学の基礎となる価格理論の<予算制約下における2財の消費均衡>のプログラミング等を試みた。そして,その後も経済学教育におけるコンピュータ利用の普及は目覚ましいものがあり,表計算ソフトを利用した計量分折は当然のものとなったが,特にMathematica利用に関しても,現在MacPower誌連載中の中村勝平「たかがMathematica」において拙稿の<国民所得決定の乗数理論>に計量分析的な要素を加えて発展させる形でプログラミングがされている。また,深谷庄一『コンピュータ・エコノミクス』ではC言語を使いミクロ理論を中心に経済学の基礎理論の全般的なプログラミングがされている。
 そこで本稿では,「Mathemticaによる経済学」のマクロ理論の部分を発展させる必要があるので,マクロ経済分析の核心部分となる財市場と貨幣市場の経済の調整メカニズム(IS-LM分析)のプログラミングを試みたい。
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