島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集

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島根大学大学院教育学研究科「現職短期1年コース」課題研究成果論集 3
2012-03-23 発行

子どもの「よいろころを伸ばす」関わり方をうながす教育実践研究 : WISC-IVを用いたアセスメント方法

Approaches to encourage parents in developing their children's abilities : based on WISC-IV assessment method
Tanaka, Hanako
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筆者は,子どもの「よいところを伸ばす」関わり方とはどのようなものか,また,その関わり方をどのように保護者に助言し,うながすべきかを研究した。初めに,子どもに知能検査(WISC-IV)を実施した。その後,保護者一人ひとりに検査から得られた子どもの認知の特性を伝え,保護者の頑張りを認める声かけを行った。続いて,子ども自身の頑張りや抱える問題,困り感について具体的な生活や学習場面を例に挙げながら話した。最後に,子どもへの関わり方のポイントを提案した。具体的には,その日から実践可能な方法を伝えることで,保護者の不安感を軽くし,実践意欲をうながした。1-2か月後,保護者と教員を対象に,子どもに対して有効だと思われた関わり方を質問し比較検討した。結果,筆者と保護者と教員のいずれの立場からも有効だと思われる関わり方は「ほめる」,「励ます」ことであった。