島根大学教育実践研究

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島根大学教育実践研究 12
2001-03-31 発行

学部教育と教員供給の関わりについての一考察 ―島根大学教育学部美術教育研究室の学生動向をもとに

A Research for the Trend of a graduate of Art Education
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本稿は島根大学教育学部美術教育研究室の学生の学習・就職状況に関する卒業生の実績と在校生の意識調査をもとに教育学部における教員養成カリキュラムの問題について検討した。
①本研究室卒業生の多くが複数免許を取得し、教員として勤務している。近年複数免許を所有せずに教員採用試験に合格する者も出てきた。さらには、県外からのUターン学生(美術系専門大学卒業生)の割合が増加し、本研究室の卒業生でも正式採用されるまでの講師経験期間が増大している。
②現在教職に就いている卒業生の多くが3年次の教育実習において優秀な成績を取得している。成績と教員採用試験の合格に関しても優位性を得られた。
③島根県教員採用試験受験希望者における「複数免許信仰」は教官の指導も伴って蔓延している。しかしながら、現在34歳以下の中学校美術科教員における複数免許取得率は年々減少している。