ID | 2367 |
タイトルヨミ | アンリ ブリュラール ノ ショウガイ サイシュウショウ ノ セイセイ カテイ ニツイテ
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日本語以外のタイトル | La genese du dernier chapitre de la Vie de Hery Brulard
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ファイル | |
言語 |
日本語
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著者 |
島本 孝治
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内容記述(抄録等) | 『アンリ・ブリュラールの生涯』の最終章は,デル・リットーもいうように,最も興奮に満ち,また,読む者を感動させる章である。サン=ベルナール峠を越え,いよいよミラノに入城する。のちに自らを「ミラノ人」と称するようになるスタンダールは,では,ミラノでのどのような体験をわれわれに語ってくれるのだろうか。
読者の期待は,しかし,完全に裏切られる。 到着の時点でのマルシアル・ダリュとの出会いの場面が僅かに語られただけで,物語の糸は途切れる。 溢れ出る思い出。その幸福感はとても描き出すことはできない。「題材が語る者の力を超えて」おり,語ることでこの幸福感を台無しにしたくない。 かくして,『アンリ・ブリュラールの生涯』は未完のまま放置される。 この間の推移をあらためて草稿によってたどってみると,校訂版テクストーそこに収められたヴァリアント(そこには,われわれの検討結果とは随分異なる記述も見出されるのだが)も含め−を読むだけでは伝わってこない,スタンダールの執筆への執念と,それを不可能にまでしてしまうほど脳裏に甦る幸福の思い出,それを30年以上も経っていながらも再び感動しながら「生きて」いるスタンダールの「息遣い」を感じることができる。 以下では,上記の問題点を中心に,前稿において検討した問題点を参考にしつつ,草稿をつうじて最終章の執筆過程をたどりながら,そこに見られる特徴を指摘し,スタンダールのエクリチュールの一端をさらに明らかにしてみたい。 |
掲載誌名 |
島根大学法文学部紀要文学科編
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巻 | 21
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開始ページ | 69
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終了ページ | 83
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ISSN | 03886859
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発行日 | 1994-08-31
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NCID | AN00108081
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出版者 | 島根大学法文学部
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出版者別表記 | Shimane University, Faculty of Law and Literature
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資料タイプ |
紀要論文
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ファイル形式 |
PDF
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著者版/出版社版 |
出版社版
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部局 |
法文学部
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