島根大学医学部紀要

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島根大学医学部紀要 43
2021-03 発行

看護学生と看護師の排泄援助に対する倫理的ジレンマ

The Ethical Dilemma of Nursing Students and Nurses for Excretion Assistance
柳楽 桃香
小笹 美子
新宅 真衣
太田 来奈
神庭 芽依
ファイル
内容記述(抄録等)
目的:倫理的配慮のある排泄援助につなげるために、看護学生と看護師の排泄援助に対する認識と倫理的ジレンマを明らかにし、看護学生に対する排泄援助に関する教育の充実を図ることである。方法:A大学医学部看護学科3、4年生114 名、B病院において排泄援助の頻度が高い4病棟の看護師120 名を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は基本属性、排泄援助の見学・経験の有無、自らの倫理観に関する認識、排泄援助に対する認識、倫理的行動の実践状況、排泄援助における倫理的ジレンマの有無・内容である。看護学生と看護師の比較を行った。結果:回収率は63.2%(148 名)、うち146 名を有効回答とした。排泄援助における倫理的ジレンマが「ある」と回答した者は看護師において有意に高かった(p < 0.001)。倫理的配慮のある排泄援助には、排泄援助の経験と看護倫理に関する学習が有効である。
NCID
AA12049432