日本は,かつてない速度で高令化社会に突入しており,将来推計人口は,2000年には1900万人となり,1975年の2倍,7人に1人は65才以上の老人となる。これに対し,日本の老人対策は極めて立遅れており,社会保障,社会福祉対策の貧困を露呈している。
我々は,国際的に高い水準にある北欧の社会福祉について研究をすすめているが,ここにノルウェーの高令者対策国民会議の報告書を翻訳し,日本における高令者対策確立の一助とした。
なお,翻訳は,ノルウェー高令者対策国民会議議長 Kaare Salvesen 博士の許可をえて行なわれた。