島根大学教育学部紀要. 教育科学

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島根大学教育学部紀要. 教育科学 28
1994-12-25 発行

パソコンに対する中学生の意識調査

Investigation of the Students' consciousness of Personal Computer in a Jr. High School
塚本 正秋
大國 博昭
渡部 一成
ファイル
内容記述(抄録等)
教育現場へのコンピュータの導入にともない、授業でコンピュータを活用する機会が今後増えていくと思われる。また,平成5年度からは技術・家庭科で情報基礎領域がスタートし,教育内容について具体的な提案が多数報告されている。その内容は,種々のインタフェースを利用して,機械領域や電気領域の内容とリンクさせたもの、プログラミング言語に関するものなど幅が広く,難易度も高いものが多い。
一方,教育現場においては,データベースの検索機能学習に「犯人当て推理ゲーム」を導入する。など教育方法の工夫が多数報告されている。その大部分は,なんとかしてコンピュータに興味を持たせよう,との工夫である。この意向は文部省「指導計画の作成と学習指導の工夫」の中にも窺われ,「ゲーム的なソフトウェアを題材にして,コンピュータ内部の仕組みの理解ができるもの」,「ゲーム的なソフトウェアを題材にして,基本的な操作になれさせるのもよい」と記述されている。
本報告は,今後の授業実践の中で,コンピュータを有効に活用する方策をたてる基礎資科を得る目的で,中学全学年の生徒を対象に,「コンピュータをどのように使っているか」,「コンピュータに対してどのような意識を持っているか」について調査を行なったものである。
調査票については,石川県教育工学研究会調査研究部が昭和60年度から県内の児童,生徒,学生を対象に5年間継続調査を行なった,パソコンに対する意識調査を参考にして作成した。