島根大学教育学部紀要. 教育科学

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島根大学教育学部紀要. 教育科学 27 1
1993-12-25 発行

運動場面における足の一側優位性について(第3報)

On the Laterality in the Lower Limbs upon the Occasion of Pysical Activities(III)
大谷 和壽
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内容記述(抄録等)
ボールを蹴る,走幅跳びの踏切,走高跳びの踏切などのようにどちら側の足を用いても実行可能な運動場面において,好んで使用する足が決まっている者が多い。これは,主観的もしくは自覚的 laterality ととらえられ,foot preference と呼ばれる。筆者等は第1報6)において,ボール蹴りなどの運動場面で好んで使用する側の調査と両足の機能測定を実施し,機能の測定値を pref-erred foot(好んで使用する足)と non preferred foot(仮対足)に対応させてそれぞれの運動場面で好んで使用する足の機能的特徴について検討した。第2報7では,第1報で検討に加えなかった利き手と preferred foot の関連と,non preferred foot の役割について機能面の測定項目を脚伸展力と足圧中心動揺に絞って行った。第2報の結果として,運動場面で好んで使用する足と機能的な一側優位性との関係を明らかにすること,そのためには正確さを判定する測定項目や脚パワーの測定項目を取り入れ検討する必要性が課題として残された。本研究では foot preference と足の機能的な一側優位性との関係を探ることにより,それぞれの運動場面における preferred foot と non preferred foot の関係を明確にすることを目的とした。