鉄(III)を含むゼオライトXを合成し,ゼオライト結晶中の鉄の分散状態を過酸化水素の分解反応遠度の測定およぴFrenkel,Halsey,Hillらの式を用いて,窒素カスの吸着等温線より結晶の格子内吸着量,外部表面吸着量を求め,内部比表面積,外部比表面積を算出し,検討した。
また、鉄イオン交換型およぴ鉄混合型を調製し比較検討した結果多,鉄濃度が低い場合,すなわちFe/Almol%が1%前後の場合は,鉄がゼオライト結晶中で高度に分散していることが明らかになった。さらに,鉄濃度が低い場合,鉄の一部はナトリウムとイオン交換,あるいは結晶骨組構造の(Si,AlO_4四面体の一部と置換するという前報の推察を支持する結果が得られた。