島根大学論集. 自然科学

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島根大学論集. 自然科学 2
1952-03-31 発行

Fe^<3+>定量に対する重量法と沃度法の比較(第2報)

Yamamoto, Sakujirou
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 第1報では0.010g/ml Fe濃度のFe<Cl>_3水溶液10mlを200mlに稀めたものを試料として沃度滴定を行う場合,HCl(0.006N),Kl(0.25%)の如き甚だ稀い溶液に於て規定<Na>_2S_2O_3液で滴走すれば60分後に精確な終止点を與えることを報告したのであるが,滴定に長時間を要し実用にならないので,HCl及びKlの濃度を種々変えて詳細に実験を行い短時間に精確な重量分析値と一致する好結果を得た。尚叉Fe<Cl>_3に限らず<Fe>_2(SO_4)_3を試料とし,叉試料液の濃度異なる場合についても,矢張り充分信頼出來る終止点と定量値を與えることを知つたので報告する。尚以下実験数値は凡て3回の平均値である。