一 問題の所在と視点
1 親族間の無償利用 2 本稿の課題 3 本稿の視点
二 民法五九七条の規範構造
1 民法五九七条の「使用目的」 2 制度の沿革 3 現行法の立場
三 「使用目的」の解釈と解約・解消理論(学説の状況)
1 無償利用関係の理論構成 2 無償利用契約の解約・解消法理(以上本誌39巻1号)
四 「使用目的」の意義と「原因」論(私見)
1 「使用目的」の意義
2 「原因」の崩壊と解約・解消論
五 判例の紹介と分析
I 親子間の無償利用関係の構造
1 使用貸借否定例
2 使用貸借肯定例
3 地上権肯定例
4 小括(以上39巻2号)
II 親子間の無償利用関係の消長
一 民法五九七条による終了原因
1 「使用目的」の定めがない場合(民五九七条三項)
2 「使用目的」の定めがある場合(民五九七条二項)
3 「使用目的」が返還時期を限定しうる場合(民五九七条二項本文・但書)
4 「使用目的」が返還時期を限定しえない場合
5 小括(以上39巻3号)
二 その他の終了原因
六 いくつかの問題
1 使用借権の対外的保護
2 使用借権の相続性
七 結語(以上39巻4号)