一 はじめに
二 「人間の尊厳の原理」の意義
1 「人間の尊厳の原理」の生成
(1)戦後世界思潮としての「人間の尊厳の原理」の意義
(2)日本国憲法における「人間の尊厳の原理」
2 現代社会における「人間の尊厳の原理」の意義
(1) 客観的条件の変化との関わり
(2) 主体的条件の成熟との関わり
3 「人間の尊厳の原理」は法の理念となりうるか
三 「労働の従属性」論と「人間の尊厳の原理」
1 「労働の従属性」論の真義について
2 労働者権の正当性の根拠=「人間の尊厳の原理」(三二巻三・四号)
四 戦後労働法学転換の試みと「人間の尊厳の原理」
1 戦後労働法学の枠組とそれを支えた要因
(1)戦後労働法学の特徴と問題点
(2)戦後労働法学を支えた要因
2 戦後労働法学の変動要因とその転換の試み
(1)戦後労働法学を支えた要因の変動
(2)戦後労働法学転換の試み(=見直しの視点)
3 「人間の尊厳の原理」と戦後労働法学転換の試み(三三巻一号)
五 自由・生存権の連関と自由の優立
1 自由と生存権の現代的変容
(1)自由の変容
(2)生存権の深化・拡大
(3)自由・生存権の相対化と残された課題
2 自由と生存権の連関を媒介するもの
3 「自由優位」の根拠と自由のジレンマの克服
(1)「自由優位」の根拠は何か
(2)自由のジレンマをいかに克服するか(三三巻二号)