島大法學

島根大学法文学部
ISSN:0583-0362
ダウンロード数 : ?
島大法學 47 1
2003-05-31 発行

デーゲンハード フライヘル・フォン トヴィッケル「ドイツ税法における憲法の意義」

Zur Bedeutung der Verfassung fur das deutsche Steuerrecht
フォン トヴィッケル デーゲンハード フライヘル
奥谷 健
ファイル
a001004701h005.pdf 1.86 MB ( 限定公開 )
内容記述(抄録等)
本稿は、去る二〇〇二年十二月十一日に京都大学で行われた講演会「ドイツ財政裁判所の意義と機能」の翻訳である。講演者のデーゲンハード フライヘル・フォン トヴィッケル(Degenhard Freiherr von twickel)ご氏はミュンスター財政裁判所裁判官であり、またドイツ財政裁判官連盟会長を務められている。当日は訳者である奥谷が通訳として同席させていただいた。そして当日の内容にフォン トヴィツケル氏による新たな統計資料に基づく修正を加え、奥谷が調整・修正したものであることをお断りしておきたい。
本稿は次の三つの部分からなる。第一はドイツにおける財政裁判所の機能について最新の統計資料を用いた「税務訴訟」に関する部分である。また第二の部分では、教会税(Kirchensteuer)について連邦憲法裁判所の判例などをもとに紹介する。そして第三は、「税法における憲法の意義」について具体的事例をもとに考察されている。第一部は、財政裁判所の意義と機能について考察する際の資料となると考える。また、第二の教会税に関する記述については、わが国で教会税制度を紹介する資料として有用であろう。さらに第三の部分は、税法における憲法の意義について考える際の教材として特に意義があると思われる。
以上のことから、本稿を紹介することにより、ドイツ税法に関する資料を提供できれば幸いに思う。
NCID
AN00107522