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日本語以外のタイトル
P.Althaus,Die Todesstrafe als Problem der Christlichen Ethik
ファイル
a005004h002.pdf 1.68 MB ( 限定公開 )
言語
日本語
著者
竹内 正
内容記述(抄録等)
「死刑は、西洋の中世では、神学者の問題であつたが、近世、特にこれが問題とせられた第一八世紀、においては、政治学者・哲学者の問題とせられ、第一九世紀からは主として刑法学者の問題とせられている」。死刑及び死刑廃止の歴史、並びに刑法学において死刑の問題がどのように論議されて来たか、ということについての拙い反省・検討は、既に試みたところである(拙論「刑罰の変遷と社会構造(一)」島根大学論集二号四一頁以下、同「死刑問題の反省」島大法学二号二貢以下)。本稿においては、死刑の問題が、キリスト教倫理学の過去及び現在において、どのように論議されているかにつき、Paul Althaus,Die Todesstrafe als christlichen Ethik,1955の紹介を試みたいと思う。蓋し、「死刑は刑法の問題としてつきるものではなく、歴史・社会哲学の問題であり文化の問題であり、これらすべての観点から考察しない限り、死刑の問題性は十分に把握することが出来ない」とされており、刑法に関係する者だげでなく、あらゆる専門の立場、若くは人それぞれの見解が述ぺらるべき問題であると思われるからである。
著者Paul Althaus(一八八八~)は、エルランゲン大学の神学教授であり、現代ドイツにおける最も有力な神学者であるとされている。ルター派に属し、「組織神学雑誌」の編集者の一人でもある。主著には、Die christliche Wahrheit,1952:Grundriss der Ethik,1953:Die letzten Dinge,3.Aufl,1948.その他がある。本書は、著者が一九五五年一月十四日、バイエルン科学アカデミー哲学・歴史部会(Bayerischen Akademie der Wissenschaften Philosophischhistorische Klasse)で行つた研究報告が、同会の会報(Sitzungsberichte)一九五五年第二巻として出版されたものである。キリスト教倫理学について素養の足りない筆者の紹介が大過なきことをを念じつつ、以下、著書の内容を忠実に紹介することに努めたいと思う。
掲載誌名
島根大学論集. 社会科学
4
開始ページ
11
終了ページ
21
ISSN
04886534
発行日
1958-02-28
NCID
AN00108161
出版者
島根大学
出版者別表記
Shimane University
資料タイプ
紀要論文
ファイル形式
PDF
著者版/出版社版
出版社版
部局
法文学部
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