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タイトルヨミ
チョウゼツシン ノ ガイネン エマソン ニオケル
ファイル
a006009h002.pdf 1.6 MB ( 限定公開 )
言語
日本語
著者
酒本 雅之
内容記述(抄録等)
一般的に云えば神とは時間的空間的に規定された虚構である。多種多様な神が生みだされてはやがて消えてゆき、一つの神についても様様な解釈が試みられて来た事は宗教史を繙けば直ちに明瞭な事実である。云いかえれば、一般に信じられている様に神とは決して超歴史的な普遍的存在ではなく、それぞれの神にはそれぞれの生と死がありそれぞれの歴史に支えられている。寧ろ神とは有限な存在にすぎない人間達が、その有限性の在り方に応じて、自らの限りなきものへの願いをそれぞれの仕方で具体化した虚構である。だからそれぞれの神にはその神を作り出した人々の願いがこめられて居り、従つてエマソンに於ける超絶神の意味を考える事は、十九世紀前半のニュー・イングランドに生きた人々の内部を探る事と極めて密接にかかわつている。
掲載誌名
島根大学論集. 人文科学
9
開始ページ
15
終了ページ
28
ISSN
04886518
発行日
1959-02-28
NCID
AN00108183
出版者
島根大学
出版者別表記
Shimane University
資料タイプ
紀要論文
部局
法文学部
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