タイトルヨミ
フジワラノ タメカネ ト コキンシュウ
ファイル
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言語
日本語
著者
小原 幹雄
内容記述(抄録等)
藤原爲兼が、彼の歌論書「爲兼卿和歌抄」にはつきり記してゐるやうに、また彼と対立的な立場にあつた藤原爲世撰の「新後撰集」には一首も撰入されてゐないのに、爲兼撰の「玉葉集」には、七十九首の「萬葉集」の歌を採用してゐるやうに、爲兼が、「萬葉集」に多大の関心を寄せてゐた、大いに尊重してゐたといふことは事実である。そして、その所論には、「萬葉集」の性格を把握してゐたことも認めることが出来る。
しかし、中世は「古今集」の伝統が強く、和歌の規範として「古今集」を第一とした時代、また「古今集」の流を汲んで、その上に一つの世界を創造した「新古今集」の華麗な光彩の余光を被つてゐた時代であつた。その時、爲兼が、二條家の人々とは異つて「萬葉集」の価値を認め、それを詠歌の一つの模範とはしたが、では「古今集」に対しては、どのやうな姿勢をとつてゐたのであらうか。それについて、いささか考へてみたい。
掲載誌名
島根大学論集. 人文科学
5
開始ページ
40
終了ページ
50
ISSN
04886518
発行日
1955-02-15
NCID
AN00108183
出版者
島根大学
出版者別表記
Shimane University
資料タイプ
紀要論文
部局
法文学部