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言語
日本語
タイトルヨミ
イオン コウカン マク デンキ トウセキ ケイ ヲ シタ ジツヨウ テキ ナ インリョウ スイ ヨウ シン サッキン ホウ
日本語以外のタイトル
A New Practical Disinfection Method for Drinking Water by using an Electrodialysis System with Ion-exchange Membrances
著者
田中 龍夫 昭和薬科学大学分析化学
鈴木 喬 山梨大学工学部化学生物工学科
内容記述(抄録等)
塩素殺菌に代る簡易で安全な殺菌法の一つとして,イオン交換膜電気透析系において,限界電流密度以上の高電流密度で透析した場合に交換膜面で起こる水の解離現象(中性撹乱現象)を利用する方法について,殺菌に最適な装置を設計する上で重要な膜間距離有効膜面積および試料水の流速の影響が殺菌効果に与える影響を検討し,その結果に基づき河川水を試料水とする実用殺菌試験を行った。五室の透析槽を用いて,膜間距離,有効膜面積および流速の影響を検したところ,同0電流密度条件では,膜間距離は狭く有効膜面積は大きいほど,また流速は小さいほど殺菌効果が良好であることがわかった。上記条件を満足する既設の電気透析装置(膜間距離:0.02dm,有効膜面積:2.09dm2)を活用し,多摩川の河州水を試料水として飲料水製造の実用試験を行った結果,電流密度0.24A・dm-2では0.3dm3・min-1,0.48A・dm-2では0.5dm3・min-1の流速でも無菌水が得られた。また飲料水製造の実用試験において,電解質濃度の影響を検討するため試料水にNaClを添加して透析を行った結果,NaCl濃度が低いほど殺菌能力が大きいことが明らかになった。
掲載誌名
日本化学会誌(化学と工業化学)
1991
5
開始ページ
635
終了ページ
641
ISSN
0369-4577
ISSN(Online)
2185-0925
発行日
1991-05-10
DOI
出版者
(社)日本化学会
資料タイプ
学術雑誌論文
部局
生物資源科学部