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タイトルヨミ
サンベサン シュウヘン ノウソン ニオケル ノウギョウ ケイエイ チョウサ シマネケン アンノグン サヒメムラ タネ
日本語以外のタイトル
A Survey Report on the Agricultural Management in the District of Mt. Sanbe : At Tane, Sahime-mura, Anno-gun, Shimane Prefecture
ファイル
言語
日本語
著者
坂本 四郎
斎藤 政夫
竹浪 重雄
松本 久志
柏木 洋吉
鶴原 稔
内容記述(抄録等)
 三瓶山周辺の農村は従来の島根県農業地域区分に従えぱ中山間地帯に属し,吾々の農業地域区分によれぱ西部中山間田畑作地帯と山間水田作地帯に属L,水稲作,繁殖用和牛飼養,製炭を主要生産部門とする農業経営方式が多い地域である。その環境は山岳,山林が多く,その山が急峻であるため耕地が少く,その耕地も狭い谷間に湿田で,しかも棚田として存在し,生産性が低く二毛作が少い。山林,草地が比較的に広いから林産ことに製炭および,野草を利用する和牛飼養が盛んである。このような経営条件,経営方式は島根県農業において典型的な形であり,これと類似の経営形態の分布は多いのである。
 本調査はこのような山間農村における農業経営の実態を分析し,農村振興の基盤である農業経営合理化のための問題点を究明しようとするものである。三瓶山の北麓・標高380米に位置する島根農科大学附属三瓶農場は学生実習農場であると共に,この地方農業経営の発達に役立つ諸種の試験研究をなす農場でもある。この三瓶農場は大学附属農場としては出発後日浅く,その整備が急がれているが,その運営方針は周辺農村の実態に即し,解決や発展を要求されている諸問題を考慮に入れて樹てられている。本調査は三瓶農場における試験,研究の立案や実施に対しても何等かの示唆を与え,間接的に地方農業振興に資したいと考えた。
 すなわち本調査は具体的な特別の問題を巾心に実施した調査でなく,問題の発見,新しい調査研究の方向を見出すべく,農業経営の実態を認識することを目的として実施した。そしてこの部落の調査だけで以上の目的が達成出未るものでなく,さらに調査を他の地域に拡大して,順次三瓶山周辺の農村に及び,周辺の全貌を明かにしたいと考えている。本報告はその第一着手に当るわけである。
掲載誌名
島根農科大学研究報告
2
開始ページ
1
終了ページ
46
ISSN
05598311
発行日
1954-07-10
NCID
AN00108241
出版者
島根農科大学
出版者別表記
The Shimane Agricultural College
資料タイプ
紀要論文
部局
生物資源科学部
備考
A,Bを含む
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